最後に

有名私大進学コースはある程度の基準を設けているが、実質的には○○大学館大学への入学を保証したシステムである。1年間の学費は公立大学に相当するため、公立中学・高校と比較すると莫大な費用となる。しかしこの制度は偏差値35しか持たないような生徒が偏差値60の大学への入学を可能とする。

このような投資さえすれば「学歴」を得られるシステムは、親の財力や子供への投資意欲によって社会移動をより困難なものとさせ、より社会格差を広げているといえる。少子化の中、あらゆる私立学校は特に経営状態が厳しいだろう。しかし「学歴」を得るための制度ではなく、教育に対する信念や特徴を磨き、そして「学歴神話」を打ち壊さない限り、われわれの社会の格差はより広まり、疲弊していくことだろう。